<2018年7月、中央アジアのタジキスタンを中心にウズベキスタン、キルギスをひとり旅しました。その時の記録と写真をお楽しみください。文中データ、情報は当時のものです。>
<ウズベキスタンからタジキスタンへ>
福岡からソウル経由の大韓航空でウズベキスタンの首都タシケントへ行く。1泊して乗合タクシーで世界遺産の街、サマルカンドへ。半日観光しただけであるが、レギスタン広場のモスク、アミール・テムール廟など世界遺産の名に恥じない空間が広がっている。翌日、タクシーに乗ってタジキスタン・ペンジケントの国境へ。この国境は数ヶ月前にオープンしたばかりであり、通過できるのか少し心配だったが、問題なく入国。ペンジケントのバザールは活気があり、中央アジアらしい雰囲気が残っている。ここからCR-Vの乗合タクシーで風景を楽しみながらドゥシャンベへ行く。
<アフガニスタン国境へ>
ドゥシャンベからカライクムまで乗合タクシーで行く。タクシーはヒュンダイのオンボロなワンボックスカーで、道はデコボコ、ときどき強烈な高温地帯を通る。約11時間かけてカライクムに着いたときはヘロヘロになっていた。翌朝は乗合タクシーの客が集まらず4時間待ちで出発。カライクムからはアフガニスタンとの国境を流れるパンジ川の右岸沿いに進む。対岸のアフガニスタンには未舗装の道路と簡素な建物があるだけだ。ゴルノ・バタフシャン自治州の州都ホーログで1泊。ここにはPECTA(旅行会社)があり、旅の情報が得られる。翌日はガラムチャシマ温泉で入浴。引き続きパンジ川の国境沿いに進み、イシュコシムに夕方到着した。
イシュコシムにはアフガニスタンへの入国管理施設があり、「禁断のワハン回廊」に行けるのか気になるところである。ホーログのPECTAで情報収集したところ、短期間から2週間くらいのトレッキングまで設定可能、ガイドも付けられる、ホーログにあるアフガニスタン事務所でビザが取得できる、年間100人以上行っている、とのこと。ただし、数年前から日本人にはビザを発行していないらしい。
<ワハン>
イシュコシムのホテルで車をチャーターする。運転手はホテルの主人の息子。ドゥシャンベの医学部の学生で19歳とのこと。若いので飛ばす、飛ばす。イシュコシムからランガールまで引き続きパンジ川沿いに進む。城跡、ワヒ族の民俗博物館、ビビ・ファティマ温泉温泉、仏教遺跡など見所も多い。対岸はアフガニスタンのワハン回廊で、急峻な岩山、その奥に雪山、巨大な扇状地と大自然の絶景が続く。人影はなく荒れた土地があるのみだ。ランガールの手前でワハン川とパミール川が合流してパンジ川となり、ずっと下るとアムダリヤ川となる。
驚いたことに、ランガールではアフガニスタンとの国境に入管施設が建設中である。国境のパミール川には橋も架かっている。宿の主人の話によると、パキスタンとの貿易が目的とのこと。ワハン回廊を経てパキスタンと道路で結ばれるのだろうか。
<世界の屋根パミール>
事前の情報では、ランガールからブルンクルまで行く車は2~3日に1便しかなく、チャーターやヒッチハイクは困難ということだった。ランガールのゲストハウスで主人に相談したところ、本人がブルンクル経由ムルカブまで1泊2日150$で行くとのこと。少々高いが行ってもらうことにする。
ランガールからはとてつもない悪路。もちろん未舗装である。アフガニスタンとの国境に沿ってどんどん標高を上げる。国境から離れ、ハルグシ峠4344mから標高を下げるとパミール・ハイウェイに出てやがてブルンクルという小さな村に着く。1泊2食15$でホームステイ。車で10分ほど走るとヤシルクル湖があり、近くの小さな温泉小屋にはきれいな湯が湧き出ている。
翌日、ムルカブまでパミール・ハイウェイを行く。標高4000m前後に設けられた道路だ。地形はなだらかで、美しい湖がある。草原にはユルトが立ち、放牧が行われている。世界の屋根といわれているパミールだが、なんとスマートフォンの電波が届く。ランガールの宿の主人は、スマートフォンで帰りの客集めをしながら運転していた。ムルカブで1泊。パミール・ハイウエイはキルギスのオシュへと続いている。
<レーニン峰BCでお花畑を楽しむ>
ムルカブからキルギスのサリタシュへ行く。8人乗りのパジェロに大人9人、子供4人が乗っているので身動きがとれない。サリタシュで1泊して、サリモゴルのCBT(観光協会)でレーニン峰BCへの車を手配。片道約2500円。レーニン峰はタジキスタンとキルギスの国境に位置する標高7134mのピークである。BCには宿泊用テントや食堂を営業する旅行社が数社あり利便性は高い。私が泊まったユルトは布団(のような寝具)付きで10$、食事は8~10$で、飲料水の販売などもある。BC周辺は一面のお花畑で、かわいい姿のマーモットにも出合う。標高約4200mのトラベラーズ峠に行くとレーニン氷河の迫力ある風景を見ることができる。山頂をめざすクライマーだけではなく、お花畑や山岳風景を楽しむトレッカーにとっても期待を裏切らない素敵な場所である。
<温泉を楽しむ>
タジキスタンでは温泉も楽しんだ。今回訪れたのは4ヶ所。①ガラムチャシマ温泉は30人以上入れる広い露天風呂。白濁した硫黄泉で、男女が交代で入浴する。②「ビビ・ファティマ温泉」はイシュコシムからランガールへ行く途中の山の中にある。共同湯と個室風呂があり、大量の湯が流れ出ている。③ブルンクルにヤシルクル湖という美しい湖があり、湖畔に小さな温泉小屋がある。ぬるめの透明な湯がこんこんと湧き出て、3人ほど入浴できる。まさに秘湯中の秘湯である。④ムルカブのゲストハウスで「車で40分、更に歩いて1時間の所にエリ・スー温泉がある」との情報を得て、険しい山道を四輪駆動車で行った。しかし温泉は水害で崩壊し入浴できなかった。残念!
<オシュからタシケントへ>
サリーモゴルからサリタシュ、サリタシュからオシュへは有料のヒッチハイクで行く。オシュはキルギス第二の都市。久しぶりの大都市で、街も人も垢抜けて見える。キルギス族は日本人のような顔をしているが、宗教はイスラム教であり、残念ながらレストランにビールは売ってなかった。翌日、オシュから国境を越えてアンディジャンで1泊。タシケントへ列車で移動した。タシケントからソウル経由で帰国。
<その他>
①交通:アンディジャン~タシケントは鉄道を利用したが、それ以外はタクシーを利用。乗り合いタクシーは安価だが、定員が集まらないと出発しないので、4~5時間待ちとなることもある。②宿泊:ゲストハウスは1泊2食付きで15$~20$。③旅行者:タジキスタンのワハンやパミールには少ないながらいろいろな国の旅行者がいる。出合った日本人はレーニン峰BCで会った1人のみだった。パミール・ハイウェイを自転車やバイクで旅する人もいる。④かってはビザ取得などの手続きが面倒な国々だったが、ウズベキスタンでは30日以内の旅行はビザが不要。タジキスタンのビザはGBAO(ゴルノ・バタフシャン自治州用のビザ)を含めて日本からインターネットで取得可能。(キルギスは以前からビザ不要)⑤費用:福岡・タシケント航空券(往復)約13万円、現地費用(食事、宿泊14泊、交通費等)約10万円
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