山道具デザイン考・プレートコンパス
対馬海峡に梅雨前線が停滞して連日大雨が降っています。
外は降ったりやんだり、降りだすと傘をさしてもビショねれになるぐらい降りますね。
こんな時は山には入らず、おとなしく過ごすことにしています。
それはさておき
先日、地図読み講習会のために新しくプレートコンパスを購入しました。
私が持っていたのは山を始めたころ(約30年前)に買ったものなんだけど、さっそく今回買ったものと比べてみました。
「シルバコンパスNO.3」
大きさ形状もピッタシ同じで、ベゼルの大きさ・形も同じでした。
まぁ 古いコンパスはカプセル内部のオイルが茶色に変色しているのはご愛嬌と思ってください。
しかし登山入門者から見ればこのコンパスはガラパゴス・プロダクトともいえるだろうと思います。
しかも使い方も変わっていない。
すごい(まぁ GPSで登る人がほとんどだから、変えたとて ということもあるのだが)
だから地図読み講習会ではオールドな諸氏の講釈も冴えわたるだろう。そんな心配が出るようなガラパゴスプロダクトですね。
それはさておき
何か変化がないかなと見てみたのだが、あった、ありました。
30年前にはMade in Sweden(古いコンパス手元側右)とあるのに、新しいものには見当たりません。
そう このコンパスはMade in China(梱包ケースに小さく書いてある)
この30年で世界は大きく変わったのだ。
物の作り方もサプライチェーンで作られているんだ。
まぁ登山のそもそもはヨーロッパの上流階級の方々が始まりで
その歴史文化の影響でプロダクトの質はやっぱりフランスやドイツ、イタリアなんかにはなかなか追いつけないな~
とは思っていたのでしたが、
この古いコンパスMade in Swedenということで
登山のプロダクト製作を語るうえで少しは価値があるものかもしれません。
そんなことを思って次回の地図読み講習会に参加しようと思います。
<つづく>
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