【強力伝】

「昭和七年の夏、富士山頂には今までかつて見なかった大掛かりな工事が行われていた。」

強力伝の書き出しはこんな感じである。

気象庁職員だった新田次郎は徹底した取材とその体験をもって

山岳小説というジャンルを創出した稀代の小説家といわれています。

強力伝は50貫(180㎏)もの風景指示盤(方位盤)の台石を白馬山頂にかつぎあげた名もなき「強力」にスポット当てた名作です。

(筆者も30年前に読んでいました。写真は本棚から取り出した文庫本の表紙)

(つづく)

 

強力伝は1956年の直木賞作品、筆者も文庫本を持っていた

強力伝は1956年の直木賞作品、筆者も文庫本を持っていた