山道具デザイン考(10)石楠花の花と植物図鑑
シャクナゲは、その生育環境によって多様に進化しています。
ホンシャクナゲ、ツクシシャクナゲ、ヤクシマシャクナゲ、キョウマルシャクナゲ、アズマシャクナゲ、
ハクサンシャクナゲ、ネモトシャクナゲ、ホソバシャクナゲ、キバナシャクナゲ、セイヨウシャクナゲ
などなど沢山の種類がありますが(ちなみに山渓カラー名鑑日本の樹木より出典です)
写真のシャクナゲは5月3日にとある登山道で撮影したものですが、
ホンシャクナゲ(主に本州中部以西)かツクシシャクナゲ(主に九州)ということになります。
見分け方は葉裏の毛で見分けます。
毛が薄いのがホンシャクナゲ、毛が密生してスポンジ状がツクシシャクナゲです。
この野生のシャクナゲは天然記念物が多く、また移植も難しいらしいのです。
ちなみに
庭木として生産されている園芸品種(世界では5000種以上作出されたとか)で
セイヨウシャクナゲ(葉裏が無毛で黄緑色)は、
中央アジア原産で約200年ほど昔にプラントハンターによってイギリスに持ち込まれ
多くの交配種を作出しているそうです。
さすが園芸の国イギリスですね。
ということで
シャクナゲを見てイギリスを思う。
植物図鑑とはそんな知識を得ることができる楽しい書物といえるでしょう。
出来れば写真がデカイほうがいいですね。
もし山で知らない植物に出会ったら早速植物図鑑で調べてみてはどうでしょうか。
ここは
アプリも良いですが、うんちくを広げるには植物図鑑を利用されることをお勧めします。
<つづく>
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