山道具デザイン考(11) 夢枕獏の「神々の山嶺」1997年
昨年から続くコロナ禍で外出の自粛が叫ばれて、山に登るのもままなりませんが、
こんな時は「山書」を読むのもいい感じです。
小説家の平野啓一郎によると
本は「再読」することに価値がある。
読む度に、新しい発見をし、新しい自分自身を発見する。
とありました。
わたしは24年前、この夢枕獏作「神々の山嶺」上下を2日間で読了しました。
そう、スローリーディングな私が劇読みしたのです。
それだけ山の魅力人間の魅力に満ちた小説でした。
この小説の最後に
「マロリーとアーヴィンは、今も歩き続けているのです」
という科白に深い感銘を受けました。
コロナ禍の今、山に登ることはままならないけど
きっとこんな時期だからこそ
20年以上経って、この小説を今一度「再読」してみようと思います。
ひょっとしたら、新しい自分自身が発見できるかもしれません。
<つづく>
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